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悪魔くん千年王国

悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)

水木 しげる / 筑摩書房



久しぶりに『悪魔くん千年王国』を読んでみた。何度読んでも凄い面白い作品だ。内容は、異常な天才児として生まれた松下一郎こと悪魔くんが、人知を超えた魔法科学を駆使して、一種のメシアとして全人類に平等で平和な社会をもたらそうと奮闘するという話。悪魔くんは、一種の予言された救世主で、それを見極めるために超常的な存在が挑戦してきたり、魔法を使って世界を支配しようという悪の魔術師が敵対してきたりする。また、理想の王国を気付くためにクーデターを起こしたりもする。行動する異端の天才という感じ。

あと、面白いのが主人公は悪魔くんでは無く、悪魔くんの下に送り込まれた家庭教師の青年だという点だ。この青年は出世の野心を持って社長の息子である悪魔くんの所へ家庭教師として送り込まれ、ヤモリビトという古代の魔術師の霊の依代にされかけたりしつつも、その後ヤモリビトに化けて悪魔くんに仕える使徒の一人になりつつ、最後はイスカリオテのユダよろしく悪魔くんを裏切り破滅へと追いやる重要な役割を担当している。完全に悪魔くん目線のストーリーで無いところが、悪魔くんの異端観というか不気味さを強調していて良い。

また、悪魔くんは手段として、悪魔(ベルゼブブ)を召喚するんだけどもこの悪魔がまた凄い。今まで読んだフィクションの中でもとにかく悪魔らしい悪魔だ。能力と言える能力は、悪魔なので死なないという点のみ。戦闘力もない。ただし、この悪魔が作中では人を罠にはめたり、人間を魔女にして家来にしたりと、狡猾に暗躍し続ける。自分を召喚した悪魔くんに対しても、常に不誠実であり一向に命令をまともに聞こうとはしない。そして、最後はこの悪魔に唆された主人公の裏切りによって悪魔くんは暗殺されてしまうのだ。ちなみに、日本三大電機メーカーの社長だった悪魔くんの父親も、巧妙に罠にはめられ会社を乗っ取られて無一文になっている。単に凶暴だったり、圧倒的なパワーを持っていたりと怪物的な悪魔を見ることは多いが、こうした本質的な部分での悪魔像を見ることはあまりないので新鮮だ。

個人的に、ストーリーの面白さもさることながら、気に入っているポイントは優れたオカルト漫画だという点。アイデアの根底に、しっかりとしたオカルト的な世界観が構築されているように感じる。オカルトが単なる、表層的なギミックに留まっていない点が良い。
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by trial-6 | 2010-07-08 00:02 | 作品・感想

最近好きな作品

・信長の野望・創造(ゲーム)
・SimCity(ゲーム)
・獣電戦隊キョウリュウジャー(特撮)
・仮面ライダー鎧武(特撮)
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・ONEPIECE(漫画)
・シグマフォース(小説)

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