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闇堕ち

仮面ライダーウィザードが相変わらず面白くない。個人的な趣向の問題もあるかもしれないが、設定も甘いし、デザインも酷いし、ストーリーも駄目、テーマ性も×。

絶望をテーマにするんなら、前までやってたNHK朝ドラの『純と愛』の方がよっぽどハードコアな事をしていたと思う。実家を魔法のホテルにするのが夢だったのに、実家(ホテル)勘当されて、上京して大手ホテルに就職したらホテル外資に買収されて、なんとかリストラ回避したのに実家がやばいっていうから仕事辞めて帰省する羽目になって、でも実家帰ったらホテルは借金まみれで親父に売却されて、再度上京して民宿に勤務してようやく社長になるものの民宿燃えて、最終的に帰省してホテル再建したら台風でホテル壊滅して。それでも絶望しない純をこのウィザードに出てくるファントム達は絶望させれんの?人がそんなすぐに絶望すると思ってんの?ああん!?みたいな。

それはともかく、こう絶望した人間からモンスターが生まれて~みたいな設定。何か最近既視感あるなーと思ったら、『マギ』にもあるんだよね。黒いルフと黒いジンの話。どうでもいいけど、ウィザードと、マギっていうタイトルにも謎の共通点があるね。

ウィザードの場合は、ゲートっていう特殊な人間が絶望すると、ファントムという悪魔みたいなのに入れ替わってしまう(生み出す)という設定。で、生まれたファントムはまたゲートを絶望させようとするという流れ。

この時点で既に絶望が単に設定上の“絶望”でしかないのが分かる。わざわざ、絶望だの希望だの言ってる割にはテーマにまできちんと昇華できてない印象が強い。つまりは糞なんだよね。テーマの扱い方に普遍性がなさ過ぎて。

まずゲートという特殊な人間を設定してしまっている点。この設定のせいで、ウィザードが守るのはゲートだけ。ファントム化するのもゲートだけなら、襲われるのもゲートだけという妙に狭い範囲の話になってしまっている。

もう一つは、絶望の前後で完全に連続性が無くなっている点。不思議な事に、ゲートとファントムに何の関連も無いという特殊な設定になっている。これは、怪人を倒さないというライダーの構造的な問題から安直に逆算された設定だろう。ただ、この設定によってテーマ性が損なわれている以上に、むしろ有害なテーマ性すら発現させてしまっているように見える。

この作品では、絶望してモンスターに転じてしまった人物は最早単なるモンスターでしかない事が何故かやたらと強調される。モンスターに転じた人物も、人間形態だけは引き継いでいるので、見た目に騙されて人間性が残っているのでは?と主人公サイドが期待して裏切られるエピソードなんかもきちんとあるし、実は記憶を受け継いでるんじゃないかと期待した怪人が、実はモンスター化する前から救いようのないサイコな連続猟奇殺人犯でしたという話まで。

これって、冷静に考えると絶望して周囲の脚を引っ張る、絶望の連鎖を生み出す邪悪な存在になったは人物(モンスター)は断固として処刑すべし。改善の余地無しというテーマになってねーか?という単純な疑問が湧く。正直観ていて正気か?と疑うレベル。普通に子供向け番組としてアウトじゃないの?

深読みのしすぎと云われるかもしれないが、定期的にファントムは人間体あるけど殺すしか無いモンスターですというのを強調されるので、的外れでも無いと思うんだよね。深読みする価値の無いしょうもない作品という前提はあるんだけど。

一方のマギの黒いルフの設定は、どうしようもない不幸にあって世界を運命を恨んでしまうと闇堕ちしてしまうというもの。闇堕ちしてしまった人間は、運命を肯定して前向きに生きるという道から外れてしまい、決して報われない自分も周囲も不幸に巻き込む道へと突き進んでいく(だいたいが復讐・恨み・妬み絡み)。一応、闇堕ちした人間の黒い魔力からモンスターが生み出されるという設定はあるものの、こっちの闇堕ちは別に闇堕ちしても引き返せるし人間をやめるわけでもない。テーマとしても凄く普遍性がある。復讐や妬みなどの負の連鎖から戦争や貧困・差別が拡大していき、それを断ち切るみたいなテーマだし。

ウィザードの場合も、絶望からモンスターは生まれるものの、本体はそのままで、本人が前向きに希望を持ってあがけば生まれたモンスターも弱体化するとかそんな話にすれば良かっただけじゃねーのかと思うんだがどうなんだろ。ファントムが、でかい災害とか事故とか起こして多くの絶望エネルギーが発生するとより強力なモンスターが誕生する・・・みたいなの。

マギの場合は、闇堕ちに対して主人公が求められるのは民衆が前向きに生きるように導く事(つまりは王として導くこと)なんだけど、ウィザードの場合は単にファントムを殺すだけなんだよね。あと、ゲートを絶望させようとするファントムを妨害するってのもあるけど、殆ど物理的にファントムを妨害してるだけだし、そもそも各ゲートの絶望の理由が個人的かつショボイという・・・。

以上の理由から、ウィザードはショボイ。

まぁ、それはともかく同じ時期にこう闇堕ちをテーマに扱った作品がやっているのって何か理由があると思うんだよね。広義でみれば冒頭で触れた純と愛もいかに絶望しないかみたいな話だったし。

やっぱり、東北の津波&放射能が原因なのかなと思う。地震と違って、津波は全て持っていかれてしまうという側面がある。放射能は永続的に土地を奪われる側面がある。復興も進んでいるけど、文字通り全て失って、さらに故郷に戻れなくなるみたいな“絶望感”って、これまでなかなか無かったんじゃないのかなと。あれで、日本人は結構身近に圧倒的な絶望をいうものを肌で感じたはず。そして、絶望に対してどう折り合いをつけるか、乗り越えるかみたいなテーマが重要になったので無いだろうか。

それに加えて、ゼロ年代は世界的にテロも目立ったし、歴史的な恨みに関しては、日本人も隣国とのアレで割と自覚的になれる部分だろう。

そういう点で、いかに絶望を乗り越えるか、過去の因縁を精算して前向きに生きるかという課題の裏テーマとしての“闇堕ち”に関してはもっと扱われて行ってほしいなと思う。把握出来てない作品もいっぱいあるんだろうけど。

(※主人公や、個人が闇堕ちするしないとかの葛藤はこれまでもあった。ここでの話は、闇堕ちする他者をどう救うかという意味での闇堕ちテーマ作品に関して)
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by Trial-6 | 2013-07-01 23:31 | 雑記

最近好きな作品

・信長の野望・創造(ゲーム)
・SimCity(ゲーム)
・獣電戦隊キョウリュウジャー(特撮)
・仮面ライダー鎧武(特撮)
・マギ(漫画)
・ONEPIECE(漫画)
・シグマフォース(小説)

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