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死に至る病

仮面ライダーウィザードの考察に見せかけたオーズの話。

絶望とは何か、希望を失うこと・・・・つまりは望み(欲望)を失うこと。

最近はますますファントム達は思考停止勢と化して、絶望させるには死の恐怖を与えるのが手っ取り早いぜ~とりあえず襲っとけ~という感じになっていて目も当てられない。

だが、ちょっと待て。”絶望”=”欲望を失う事”だと捉えるなら、むしろ逆効果で突発的に死の恐怖を与えると、死にたくない!!という生存欲求が強まるだけで、絶望しないんじゃないのかにゃー?なんて思ってみたり。

長期間、死を体感させ続けるとかなら、ストレスで精神がやられてむしろ死にたいみたいになる効果がありそうだけど。欲望とか思考を停止させるレベルの極度のストレスを与え続けるってのが、ベストかも・・・

という、発想に至った所で思い出されるのは、そのものずばり"欲望"をテーマにした作品である『仮面ライダーオーズ/OOO』の存在である。

生きるという事は”欲望”と不可分であり、”欲望”=悪じゃないよという事が明確に打ち出されていた面白い作品だった。ざっくりと、内容を要約するとこんな感じ。

現代、鴻上ファウンデーションの手で集められたコアメダルから4体のグリードが復活し、逃亡する。グリード達は、眷属モンスターを生み出し人間に憑依させて、その人間の欲望を無制限に満たしてやることでセルメダルを生産する。グリードの一人であり裏切り者として他の3体を敵に回していたアンクは、手駒として利用する為に偶然出会った主人公に、コアメダルの力を引き出しパワーに変えるオーズのベルトを託す。主人公は、その力を使って暴れる眷属モンスターから街の人々を助ける為に戦いに身を投じていく・・・。

互いに利用しあいながら共闘する形となったアンクと主人公のバディ物としての最高のドラマも面白いんだけど、地味に設定が凄い細かいというか、世界観がきちっとしてるんだよね。ドラマ重視で、設定面はあんまり触れられ無いんだけど。

800年前、世界を支配しようとした西洋の強欲な王(初代オーズ)は、錬金術師達に命じて、様々な生物のパワーを司る強力な魔神(グリード)と、そのパワーを王が利用する為のオーズドライバーを創造する。

このグリードの誕生がまた象徴的で、最初は究極の完成された存在として創造されるんだけど、その状態だと目覚め無い(生を受けない)んだよね。なぜなら完全に満たされた状態=欲望が無い状態=死と同義であるから。なので敢えて、10枚のコアメダルの内1枚を破壊してしまう。作中で「赤ん坊は、己の欠落=欲望を感じて泣きながら生まれるのだ」みたいな台詞がでてくるんだけど、グリード達もまさにそうして初めて誕生するわけだ。で、誕生したはいいけれどコアメダルの大部分を王に奪われて、扱き使われて、最期はグリード達みんなで反逆。王を倒したはいいけれど、グリード達も致命傷を追って休眠。そして、現代へ~という感じ。

グリード達自体が、決して満たされることの無い欲望に囚われて翻弄される人間のメタファーになってんだよね。そもそも10枚目のコアメダルは存在しないので、絶対に欲望は満たされない。で、9枚目までコアメダルを集めて極限までパワーを取り戻すと世界の全てを食い尽くす存在になる。だもんで、グリード達は最期の最期でお互いに協力は出来ない仕様。

で、ストーリーの最期の方でキーとなるキャラがいるんだけど、これが美学の為に破滅を望む人物なんだよね。こいつが、唯一コアメダルの破壊能力を持つグリードと一体化する。

ウィザードとの対比で気になる所としては、この破滅・破壊への欲望というものも、欲望(望み)として認められている点。ウィザードでは、絶望して怪人化した人間は、周囲に絶望を撒き散らすだけのネガティブなだけの存在として描かれるのに対して、オーズではそれもまた1つの生き方=欲望の在り方としている。

この違いは結構大きい。というのも、オーズの終盤は主人公とそのライバル(世界の破滅を欲望するキャラ)の両方が破滅グリードのコアメダルに侵食されてグリード化してしまうという展開になっているからだ。オーズの場合は、破壊欲求というもの1つをとっても、善悪の2面性を描いている。つまり、欲望そのものに善悪は無く、方向性、手段に善悪があるという事ではないかと思う。

以上を踏まえると、やっぱり”絶望=死”と”闇堕ちして周囲を害する=生”は別物だよなーという。闇堕ちと絶望は、別物。絶望しかけて闇堕ちすることはあっても、闇堕ちしたってことは絶望はしてないと言えるのではないだろうか。そう考えると、やっぱりウィザードは、テーマの掘り下げが甘いというか、杜撰な気もするんだなぁ。

とりあえず、仮面ライダーオーズ/OOOは面白いので観て損は無いです。オススメ。
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by Trial-6 | 2013-07-08 22:03 | 雑記

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