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タグ:仮面ライダー ( 9 ) タグの人気記事

小説『仮面ライダー龍騎』 感想

小説 仮面ライダー龍騎 (講談社キャラクター文庫)

井上 敏樹 / 講談社

スコア:



井上敏樹による、小説版仮面ライダー龍騎。それ以上でも、それ以下でも無い感じ。内容的には、TV本編をシンプルに駆け足にして、無駄に陰惨にした感じ。案の定、セックスもあるよ!意外な事にレイプは無し。

なんじゃそりゃ!?としか言い用が無い城戸真司のオリジンとか、無駄に陰惨でハードコアな秋山蓮のオリジンとかが色々足し算されてるけれど、正直だからなんだよ程度の要素なのが何とも。トンデモすぎて。朝倉威のオリジンに至っては完全にギャグ。ボットン便所に産み落とされて、糞尿食べて3日間生存した挙句、根性で便所から這い上がってきて、ビビる母親の口にダイブ。体内から、母親を食い破って2nd生誕・・・って人間じゃなくてエイリアンじゃねーか!!怪物が比喩表現じゃ無くなってるよ!!

ゾルダ先生の病気が、アルツハイマー的な物に改変されてたのはちょっと良かったけれど。ゴローちゃんとのやりとりがより哀愁を誘う感じに。ただ、吾郎ちゃんの献身っぷりがやりすぎでマゾ奴隷みたいになってんぞ!という改悪部分もあって、全体的には改悪されている・・・というより、敏樹イズム全開で悪趣味になっているという感じかな。これを楽しめる人はかなり限られてると思われる。

優衣ちゃんと兄貴も何じゃそりゃな感じだし、オーディンは出てこないし、サイコローダー教授も出ないよ。

ただ、ラストがまさかのトゥルーエンドの可能性ワンチャンある!?みたいな感じにぼかされていたのだけは、良かった気がする。基本はTVと同じ終わり方なんだけど、ニュアンス的にこれ真司の願いが叶った可能性もあるんじゃないの?みたいな。むしろ、そう思わないと終わってるという感じ。
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by Trial-6 | 2013-09-19 00:00 | 作品・感想

平成ライダーシリーズ関連の記事まとめ

振り返ると結構な数の感想を書いてきている。という訳で、平成ライダ-シリーズに関しての記事のまとめ。改めて振り返るとまた違った考えが出てくるかもしれないなー。

・仮面ライダーシリーズに関する記事の一覧


・仮面ライダーアギト関連の記事一覧

・仮面ライダーファイズ関連の記事一覧

・仮面ライダーW関連の記事一覧

・仮面ライダーOOO関連の記事一覧

・仮面ライダーフォーゼ関連の記事一覧

・仮面ライダーディケイド関連の記事一覧

・仮面ライダーウィザード関連の記事一覧
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by Trial-6 | 2013-08-17 23:30 | 雑記

平成ライダーどれ観るか指南

個人的な高慢と偏見とゾンビに基づく、平成ライダー作品の紹介。

①仮面ライダークウガ
昭和ライダーとの内容のギャップに大きな衝撃を与えた作品。所謂仮面ライダーなヒーロー特撮のリブートという印象。昭和ライダーとか知らねーという人にとっては、ウェルメイドなヒーロー特撮作品と考えて貰えればOK。デザイン良し、シナリオ良し、特撮良しの三方良し。良くも悪くも王道感がある。

②仮面ライダーアギト
いわゆる井上敏樹脚本な一発目。特徴としては、内ゲバ的ドラマ展開、2つの種族(人間とミュータント)。基本的に答えの無い異種族間の葛藤の話に、第三者的な悪を設定することによってきちんとストーリーとしてのオチをつけることに成功している。

③仮面ライダー龍騎
小林靖子脚本。13名の仮面ライダーのバトルロワイヤル。Fate/staynightの元ネタと言ったほうが、知名度が逆転している今では分かりやすいかもしれない。バトルロワイヤルの内容とオチはほぼ完全に聖杯戦争。バトルロワイヤルを通じた人間同士のドラマに特化した内容。時間の巻き戻しが出てきたり、本編、特別版、劇場版とまさかのマルチエンディング仕様になっていたりと、近年のノベルゲームに通じる要素がある。

④仮面ライダーファイズ
井上敏樹脚本。内ゲバ的ドラマ展開、2つの種族間での葛藤(今回は人間とヴァンパイア)というテーマをさらに突き詰めた内容。個人的にライダースーツ・ガジェットのデザインと必殺技の格好良さは平成ライダーで1番。異種族間葛藤というテーマを突っ込んだ分、ドラマ部分がより面白くなっているものの(個人的にはこれもシリーズで1,2を争うくらいに好き)、オチが着かないという構造上の弊害が発症して最期は失速してしまう。

⑤仮面ライダーブレイド
突っ込みどころだらけのギャグ寄り作品。ライダーの一人が迷走し過ぎでネタ要員と化してしまう伝統を作った印象。正直、後回しでOK。

⑥仮面ライダー響鬼
大人が子供に見せつけたいヒーロー像というイメージコンセプトが、暴走して失敗してしまった印象。個人的には、歪な印象があり違和感があるけれども人によって評価が真っ二つに別れるポイントなので、”ヒーロー”好きな人には高評価かも。ただし、史実的には、商業的に駄目で途中でプロデューサーが降板させられてテコ入れされる事態に。前半後半が印象が違うので、1つの作品としてはオススメしない。古き良きヒーロー感大好きおじさんは観てもいいかも。

⑦仮面ライダーカブト
スタイリッシュでイケメン俳優揃い。過去作品のいいとこ取りな内容で、特に必殺技アクションが最高。ストーリーはあって無いような感じでお料理対決をしたり、ネタキャラが跋扈したりとバラエティ特化な内容。無理に解釈しようとすると在日外国人的なテーマがあるような無いような。ライダー俳優のイケメン率はシリーズで一番高い。

⑧仮面ライダー電王
小林靖子脚本。役者の吹き替え(多重人格演出)や怪人に、アニメ声優陣が大幅に導入され、全体的にキャラが2.5次元になっている印象。ストーリーも戦闘も割とどうでも良くて、基本的にその2.5次元のキャラたちの掛け合いドラマがメイン。なので、腐女子人気が恐ろしいことに。ただ、デザイン面はウンコだしストーリーも無いので、個人的には嫌い。

⑨仮面ライダーキバ
井上敏樹脚本。今回も異種族間葛藤がメイン(人間と魔族。主人公はハーフ。)、内ゲバ的要素は割となりを潜め、新たな要素として親子2世代の物語が盛り込まれている。流石に毎度毎度、似たようなテーマでやりすぎているせいか、1話の前半と後半で親父の過去編と主人公の現代編を同時進行ですすめるという、構造的にチャレンジャーすぎる試みをしていて、グダグダになっている。

⑩仮面ライダーディケイド
只のCM番組。昭和・平成、全てのライダーが総出演という企画。ストーリーは無し。色んなライダーが出てきて技を出すPVを見てるだけで勃起するという駄目なライダーオタク用。

⑪仮面ライダーW
依頼人が来て事件に巻き込まれる探偵モノのフォーマットで、ほぼ2話完結でまとまりよくストーリーが進む。ライダー・ガジェットのデザインも良いが、あまりテーマ性が無い。

⑫仮面ライダーオーズ/OOO
小林靖子脚本。デザインよし、設定よし、ストーリー良し。ドラマ部分に特化した作品。時に反発しながらお互いに利用しあって共闘する相棒、ベテラン先輩と理想に燃える新米の相棒と、これでもかってくらいにバディ物としての面白さが全開。個人的にバディ物として前作以上の傑作。ストーリーとしても全体で綺麗にまとまっていて、終わり方も最高。

⑬仮面ライダーファーゼ
学園モノという中身の無いコンセプトを全面に出して作られた仮面ライダー。案の定、まともテーマ性が設定されていないので雰囲気テーマしかなく、誤魔化し誤魔化しな糞みたいなストーリー。

⑭仮面ライダーウィザード
魔法をテーマにした仮面ライダー。これまた禄にテーマ性を設定していなかったようで、色々と無理がある違和感だらけの雰囲気ストーリーを現在放映中。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上。何を求めているかにもよると思うので、その辺を踏まえて作品を選んでもらったらハズレは無いかなと。
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by Trial-6 | 2013-07-08 23:20 | 雑記

昭和と平成 ライダー観のズレ

ネット上での平成ライダーシリーズにおけるアンチ(裏切られた信者)的な感想に多く見られる傾向として、こんなの『仮面ライダー』っぽくない!みたいな意見が意外と多いのが気になった。

おそらく、平成シリーズから入った人と先行して昭和ライダーファンであった人との間で大きな仮面ライダー観のズレがあるのが原因ではないかと思った。作品の比較分析をしていて気付いたが、平成ライダーシリーズって共通する仮面ライダー要素って殆ど無いんだよな。ところが、昭和ライダーシリーズには共通する仮面ライダー観がある。ここが大きな差がでるのではないかと思う。

昭和ライダーシリーズをずっと見ていた人には、一定の“仮面ライダー像”が確立されてしまっている。仮面ライダーは改造人間。理想のヒーローで、敵は世界征服を企む悪の秘密結社みたいなテンプレ像だ。そうした定型を平成シリーズに持ち込んでしまうと、何だコレは?という違和感へと繋がるのではないかと思う。

さらにややこしい事に、平成ライダーが根本から完全に仮面ライダーとは似ても似つかない物になっていれば分かりやすいのだが、中途半端にどのシリーズも仮面ライダー的な要素を部分的に踏襲していたりする。これが変なミスリードになって定型像を持ち込ませる要因になってしまっているのだろう。平成ライダーだけを見ていると、共通する仮面ライダー像がほぼ無いので、視聴者も毎回大きく作風が変わっていても気にならないのだろう。

ということで、平成ライダー許せん!という人々は一度、観かたを大きく変えてみる事をオススメする。流石にシリーズも11作目の現在ではこういうタイプの人はもう殆どいないとは思うが。
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by trial-6 | 2010-05-30 01:14 | 雑記

平成ライダー論

平成仮面ライダーシリーズを、一応仮面ライダーたらしめているものは何か。名義上、仮面ライダーシリーズと言っているだけでは無いのか。良くも悪くも、確実に仮面ライダーっぽさの文法というものは存在すると考える。

・毎回、一度は変身しての戦闘シーンが入ること。
・敵は悪の集団であること。

おそらく、極限まで単純化すればこの2つだろう。これが文法として存在していると確信する理由は、きっちりとストーリーがまとまっていると感じる作品はこの条件にしっかりあてはまっている事。グダグダになったり迷走したりしていた作品では、ストーリー後半に入って無理やりこの文法に当てはめる形へと強引にテコ入れしたと思われる展開が多い事などから判断した。軌道修正に失敗してグダグダなまま終わった作品も多い。

多くの作品で、失敗の原因となっている理由は、文法二つ目の条件だと考える。『悪』というのは人間的な基準である。ゆえに敵には何らかの人間性が前提として必要になるわけだ。凶暴な犬猫などの明らかに人間性の無い敵であれば、悪の集団には成り得ない。つまり、いわゆる仮面ライダーっぽさである悪のボスを倒して一件落着という着地点が無くなってしまう。

故に、敵をモンスター(人間性を持たない存在)に設定する際は、モンスターを操る人間が必要になる訳だ。故に、この条件を無視して見切り発車したシリーズは、モンスターに無理やり人間性を持たせる修正が入る。ワームであれば、人間への擬態で内面まで擬態しましたという設定。アンデッドは、謎の人間体へ変身できる設定。伝統的に、人間へ変身する能力を持たせることでこれを無理やりクリアするケースが多い。文法からはみ出した作品は、究極の物語補助ツールである『雰囲気』によって強引にストーリーを終わらせることになる。

『仮面ライダーっぽさ』を説明するには、前提となった昭和ライダーの話をしなければならないだろう。昭和ライダーでは、基本的に仮面ライダーは改造人間である。で、敵は世界征服を企む悪の犯罪組織である。この設定は、もはやあって無いような陳腐化した物だが凄く重要だ。

平成ライダーの場合は、基本的に敵が犯罪組織では無い。改造人間とはいえ洗脳された人間を殺しまくるのはいかがなものかという配慮だろうか。それはともかく、このように前提条件が大きく違っているにも関わらず強引に『仮面ライダーっぽさ』を導入しようとするのでおかしなことになっているのだと推測する。

『仮面ライダーっぽさ』は、一種の雰囲気骨格である。ただしそれには、暗黙の必要条件がある。平成ライダーは、企画段階からしっかりとこの文法を守った上で、ストーリー設定を組み立てるかもしくは、完全にこの文法に頼らずに新しいストーリーにする必要がある。中途半端にこの存在しない雰囲気骨格にもたれ掛かると、ストーリーは破錠しまくりボロボロになるという訳だ。
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by trial-6 | 2010-05-25 11:23 | 雑記

変身ヒーロー的分析(剣・響鬼・カブト・電王・キバ・ディケイド)

剣の変身は、ツールだ。ただしこれも龍騎と同じタイプで、契約だとか適性があり変身には固有性が強い。特徴としては、変身ツールを作っているのがBOARDという組織だということ。最終的に組織のトップが悪者だったわけだが、主人公側が組織に所属している形としてはシリーズ初ではなかろうか。敵はアンデッドで、色々と設定はあるものの基本はモンスターなのだろう。つまり、とりあえず人間を襲う存在だ。ただ、振り返ってみるとアンデッドは良く分からない所が多い。何で人間体があるんだよという。何でカードに封印されるのかとか、何で54種しかいなんだとか、色々とチグハグが多い。これは推測だが、ライダー像や敵の在り方としては特に目新しさは無い所からも、カードシステムを主軸に使いたいありきでのストーリー設定になったからではないかと思う。

響鬼の変身は、一種の超能力だ。修行して変身能力を得るという点で大きく異なる。特別な道具や、素質は要らないと考えられる。いるのは鬼として、妖怪と戦うことを職業にできるかどうかの覚悟だ。修験者が修行の果てに天狗になるみたいな物だろう。一種の異形だが、どうも劇中では人外扱いされているような様子は無い。そして敵は妖怪だ。なんだか黒幕的な童子・姫などの存在もチラホラしていたが、結局あれも妖怪なんだろう。つまりこれは、修験者が妖怪と戦うという話である。仮面ライダーという体系を変形させたというよりは、純日本的な伝奇物語を仮面ライダー風にした話とも言える。

脱線になるが妖怪・鬼・修験者・式神のようにストーリー構成要素が完全に日本文化であることが問題で、これってつまり終りが無いんだよな。日本文化的な文脈で考えれば妖怪ってつまりは、自然の一部なわけだ。妖怪は確かに人間にとっては邪魔な存在かもしれないが、悪では無いだろという問題がある。単に凶暴な動物と変換可能なんだよな。人間VS自然。これじゃあ終りがあるわけない。つまり、響鬼は仮面ライダー風にする時に失敗していると考える。仮面ライダーなら明確な主体性のあるボスが必要だったはずだ。意図的に妖怪を操って明確な意志の元、悪いことをしていた人物がラスボスとして必要だったと思う。童子・姫を結局なんだったのかを明らかにせず妖怪と明確に差別化できなかった所で失敗していると思う。雰囲気に頼りすぎたのだろう。キチンと仮面ライダーとして物語を終えるには、しっかりと童子・姫に固有の人格と名前を与えるべきだったと思う。ありがちすぎるが単純にダークサイドに走った修験者で良かったと思うんだがどうなんだろうか。死ぬほど手垢がつきまくった素材でストーリー構成している以上仕方がない話だし。

カブトの変身は、ツールだ。しかし、デバイスに意志があったり持ち主を選ぶという意味の分からない部分がある。雰囲気設定が大きく介入している。故に、若干の例外はあるものの変身は各使用者に固有のものである。敵はエイリアンである。結局は雰囲気でゴリ押ししている訳だが、本来これもまた無茶な設定だ。エイリアンも妖怪と同じく明確な主体性(人間性)の無いタイプだ。擬態能力というギミックで強引に人間性を手に入れることでこうした問題をクリアしているが。仮面ライダーである以上、敵もまた同じ人間かもしくは人間性が必要だと考える。まったく異質な本能だけで動くような敵の場合、終わらしようが無いんだよな。

電王の変身は、ツールだ。所謂パワードスーツだろう。雰囲気設定が作品全体を覆っているので良く分からないことだらけだ。そもそもあの変身ツールは何なのか?誰が作ったのか。分からない事だらけである。この作品については深く考えても無駄だろう。

キバの変身は、・・・良く分からない。魔法なのか?主人公の紅渡は、ファンガイアと人間のハーフでまぁ先天的な人外だろう。ただ、キバへの変身はファンガイアとして本性を表している訳ではなく、どうもキバの鎧をまとっているという設定らしい。キバットバットが魔力を注入することで、キバの鎧を具現化させているみたいな設定とのこと。響鬼以降どうもいい加減な雰囲気設定が続いているが、魔力っぽいものという究極の雰囲気設定ツールを持ち込んだことで強引に全てを説明してしまうという荒技炸裂といった感じか。イクサの変身は、完全にツール型だ。体への負担はあるものの、完全に誰でも装着変身できる仕様になっている。ファイズでは、条件付きでの誰でも使用可能であったが、今回は完全に誰でも使用可能になっている。惜しむべきは、どうしてイクサ一着しかないかなぁ・・・という点だろうか。完全なる只のパワードスーツとしての変身ベルトが登場したという点では、一つの到達点だろう。敵はファンガイアという良く分からない存在だ。恐らく魔族って感じなんだろうが、どっから湧き出て、どうやって増えるのかなど一切が不明だ。魔族っぽいものという、妖怪と似たような便利な雰囲気にタダ乗りしている感がプンプンする。しかも訳の分からない事に、ファンガイア以外の狼男だとか、魚人だとか、フランケンだとかの種族が存在している。この作品もまた、雰囲気設定の塊なのでまともに考えても無駄だろう。

ディケイドの変身は・・・これまた良く分からない。所謂『仮面ライダー』の集大成的な作品だと思う。そのベルトは誰が作ったのか、そのカードは何なのか、主人公以外でもそのベルトは使えるのか、敵は誰なのか。何の説明も無い。ストーリーも無い。これまで比較分析してきて分かるが、全員が改造人間であった昭和の仮面ライダーと違って平成ライダーは全て変身の仕組みや、定義が違っている。それらのライダー全てをひっくるめて『仮面ライダー』として同義に扱っている時点で変な話だ。しかし、商業主義という視点から仮面ライダーを扱った作品であると考えると完全に納得がいく。各ライダーの定義や設定なども、それはすべてはストーリー上での話だ。ストーリーあっての設定なので、つまりストーリーの存在しないディケイドにおいてはそのような矛盾な関係ないのだ。商業主義的な開き直りによって再構成された仮面ライダー。それがディケイドなのだろう。どの作品においても、ある程度は商業主義的な都合はストーリーに介入していたハズだ。この作品では、そうした部分を拡大して新たな解釈を見せてくれたのだと思う。
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by trial-6 | 2010-05-25 03:51 | 雑記

変身ヒーローとしての分析(クウガ・アギト・龍騎・ファイズ)

クウガの変身は、超古代兵器による一種の肉体改造だ。体内埋め込み型で、五代君は徐々に超人(人外)化していく。これは、言ってみればスパイダーマン型で、大いなる力を手に入れて超人化した人間がヒーローになっていく構造だ。

アギトの変身は、一種の超能力だ。変身能力は個人の素質で、またこれは主人公だけでなく人類が共通して持つ潜在的な素質である。劇中でも変身能力にまでは至らないが、前段階的な超能力者として覚醒した人物は多かった。アメコミ的に分類するならばX-MEN型だろう。G3Xという、パワードスーツ型の変身ツールも登場する。警察の特殊装備なので若干の固有性はあるが、まぁ体を鍛えた警察官ならだれでも変身資格はある。こちらはアイアンマン型だ。

龍騎の変身は、ツールだ。バトルロワイヤルの参加証にもなっている。参加チケットでもあるカードデッキの数に限りがあるので、変身できる人間も一定の限定はされる。また、モンスターとの契約という形で一度変身すると、各ライダーへの変身は使用者自身の固有属性となる。ただ厳密には、オルタナティブなどが存在するためカードデッキは量産できるはずで、デッキさえ作れば誰でも変身できる。あと、変身しても使用者は人間のままで特に変化は無い。無理やり分類するならば、アイアンマン型か。

ファイズの変身は大きく2種類あり、かなり複雑だ。怪人への変身は、一種の超能力だ。突然変異的にオルフェノクとして覚醒した人間と、オルフェノクに襲われてオルフェノク化した人間の2種類が存在し、オルフェノクになった人間は怪人形態への変身能力を手に入れる。いうなればヴァンパイア型だ。そして、仮面ライダーへの変身は、ツールである。本来オルフェノク用に作られたものであるため、オルフェノクであればという条件あるが、変身者に固有性はなく、ツールさえ手にいれれば誰でも使用可能で変身可能である。ただし、例外もあってオルフェノクの記号というものを移植していれば、非オルフェノクでも変身可能になる。ややこしい設定だが、この際の使用条件は変身用ドライバーごとで異なっており、ファイズドライバーは一部例外はあるものの基本使用可能。カイザドライバーは、誰でも変身できるものの適性があり、適性を持っていない人間が使用すると変身解除後死亡してしまう。デルタドライバーは、誰でも変身できるが適性を持っていないと凶暴化してしまう。オルフェノクの記号を使って変身する人間もいるものの、主人公自体はオルフェノクである。仮面ライダーとしても変身できるし、オルフェノク(怪人)としても変身できる。

クウガは、変身ベルトを手に入れたことでヒーロー化するが同時に人外化する。主人公は、人間を守る為に戦う。敵は異文明の戦闘民族で言ってみればプレデターだ。主人公は完全に外敵から人間を守るヒーローだ。

アギトは進化して人外化した人間の話だ。作中で怪人に襲われているのは厳密には人間ではなく、アギトへの進化途上にある超能力者である。敵は一種の造物主であり、造物主が遣わした天使(怪物)が変異した人間を間引いている。なのでアギトは、厳密には襲われている同種族の守護者である。限定的ではあるがヒーローだ。そしてG3Xの氷川さんは、単に警官として区別なく人々を守っている。

龍騎は、単に変身する道具を手に入れた人間だ。所謂仮面ライダーへの変身は人外化でもヒーロー化でもない。敵もまた仮面ライダーであり、同じ立場のゲーム参加者だ。それに加えて、ミラーワールドの野生モンスターが人間を襲っている。こうして整理すると所謂正義の味方仮面ライダーという構図からはかなり逸脱しているなと、改めて思う。設定がかなりゲームっぽい。要は仮面ライダーに変身することでログインできるミラーワールドを舞台にしたゲームが現実に侵食してくるという話だ。仮面ライダーにはヒーロー性は無く、主人公の城戸くん自体にヒーロー性がある。ライダーになって、ヒーローになるのではなく、城戸君の元々の性格というのが大きい。完全に仮面ライダーよりも、個々の人間にスポットを当てた作品ともいえる。脱仮面ライダー構造って感じか。

ファイズは、基本的に前提として人外(オルフェノク)でなければライダーへは変身できない。そして変身はあくまで武装でしかなく、ヒーロー化とは同義ではない。敵はオルフェノクであり、主人公もオルフェノクである。主人公は人間を守るために同族と戦うことになる。この構図は、初代仮面ライダーに一番近い。初代仮面ライダーでは、主人公は改造人間で敵も改造人間である。決定的に異なるのは、ショッカー改造人間たちは悪の組織に脳改造された洗脳された人々であるのに対し、オルフェノクたちは突然変異して人間とは別種族化した人間であるということだろう。この差異は大きい。そもそもオルフェノクは悪なのかという問題がある。人間にとっては、明らかに敵であるのは間違いないが、主人公はオルフェノクである。主人公は、人間を守るために人間を襲うオルフェノクを殺しているわけだが、実はこの人間を襲うというのがオルフェノクにとって仲間を増やすのと同義であるのが厄介で、要は繁殖に相当する生理的な行動なんだよな。襲われた人間が、100%オルフェノク化する訳でも無いというのが、これまた厄介な問題なんだけど。それを考えると主人公の乾巧は、本郷猛以上に裏切り者な訳で己を犠牲にしているように思える。石ノ森的な哀愁がある。人間にとってのヒーローというのが、この作品での仮面ライダーでの立ち位置なんだろう。これは、劇場版で特に顕著なんだが、劇場版では人類とオルフェノクの立場が逆転していて、人類の方がマイノリティ化した社会だった。地球最後の男みたいな話だな。どっちが悪なんだ問題。ただまぁ、テーマ的にも複雑にしすぎて風呂敷を畳めず消化不良になっている感は大きい作品である。


まとめとしては、主人公=仮面ライダーへの変身=ヒーロー=人外という一体化していた構図が、徐々に変化してきているのが分かる。各要素が分離してなおかつ帰属先が変化していると言えばいいのか。クウガなら、主人公が仮面ライダーに偶然なったことでヒーロー化した。そして『仮面ライダーへの変身』=人外化であり、『仮面ライダーへの変身』は主人公と分離不可能である。アギトでは主人公はそもそも人外化しており、本能的に同族を守っている行動がヒーロー的に見える。『仮面ライダーへの変身』は、主人公たちの潜在的素質に起因する。龍騎では、完全に仮面ライダー≠ヒーロー≠人外であり、ヒーロー性は主人公の性格に起因している。ファイズでは、『仮面ライダーへの変身』が主人公から完全に分離した。

平成仮面ライダーシリーズは、何を持って仮面ライダーなのかと時折考えてしまう。意味のない思考なのかもしれないが。ただ、様々な試行錯誤が見て取れる。仮面ライダー的存在が現代にいたらどうなるんだ?警察はどう怪人に対応するんだ?そんなifから始まって、悪の組織って何だ?何で人を襲うんだ?ヒーローって何なんだ?時代のニーズに合わせているだけで意図的にやっているわけでは無いかもしれないが、こうして視点を変えて比較分析してみると毎回凄い実験的というか、色々やってるなという感じ。
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by trial-6 | 2010-05-25 01:56 | 雑記

仮面ライダー構造分析

最近、雑なストーリーの構造分析ばっかしているのは、どうにかこう楽して面白いストーリーを組み立てられないかなと思って試行錯誤しているからなんだな。以下、特にまとまりのない仮面ライダーシリーズのストーリー構造分析の書きなぐり。

仮面ライダーは、小さな構造(怪人+変身+バトル)が基本構造で、大きな構造として主人公の目標があるというのが基本かなと考えていたが、振り返ってみると大きな構造が特に無いシリーズも多い。主人公の目標なんかは、単なるストーリー牽引力の一要素でしかないのかもしれない。重要なのはストーリーの波(起伏)だな。波が、ストーリーの推進力になる理論だ。波って何なのかといえば、要は主人公たちの状況や状態の大きな変化だ。逆説的に言えば、そうした大きな変化を与えるイベントが重要ということだろう。

   ◯     ◯◯  ◯◯    ◯
◯◯  ◯  ◯  ◯◯  ◯  ◯ ◯  ◯◯◯→
      ◯◯         ◯◯   ◯◯        

*イメージとしてはこんな感じ。◯が小さな構造。

平成ライダーシリーズで共通するイベントとしては、新フォルム(パワーアップ)だとか、2号ライダー登場だとかがあるかな。後は、強敵の出現と敗北もあるがまぁこれはパワーアップフォームとニコイチなイベントだろう。他にもあるかもしれないが、直ぐには思いつかない。

小さな構造をさらに細分化して、構成要素を抽出すると、仮面ライダー+怪人+被害者+αという感じだろうか。+αの部分は主に非戦闘員的な仲間キャラ。こういう感じの構成要素からなっているので、イベントの切っ掛けも怪人か、ライダーくらいしか無いんだろう。そしてそれは、デザインだとかレベル的な強さだとかの割と記号的な変化だ。時間的な制約もある。小さな構造は、基本30分サイクルだ。その中で、一回は変身と怪人とのバトルが入る。

                  ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯→
                 ◯
          ◯◯◯◯◯
         ◯
◯◯◯◯◯◯

で、基本的に仮面ライダーのストーリー構造はこんな感じになってると思う。上昇してるところは、2号ライダーの加入だとか、新フォーム登場イベント。この変な数珠グラフで表現した場合、いくつかの例外はあるけど基本こういう右肩上がり型のストーリー構造になっているはず。目茶苦茶強い敵が現れて、相対的に主人公たちが弱くなったように感じる場面はあるけれど、結局それって主人公の状態は下がってないんだよな。平成ライダーシリーズの場合は、特にマンネリ化しているので、単なる新フォーム登場フラグでしかなくなっている。

作品に魅力を生み出す波を作り出す上では、いかに下降を盛り込むかが重要になってくると思う。簡単に言うと弱体化イベントだ。個人的に平成ライダーシリーズで好きなのは仮面ライダーファイズなんだけれども、それは何処に魅力を感じるかというと、この“弱体化”が多く盛り込まれてる点にあると考える。ストーリー上のギミックとしては、ベルトの争奪戦がある。ファイズの特徴として、変身ベルトは条件付きではあるものの、単なるツールであって、仮面ライダーという属性は主人公固有のものでは無かった。ベルトを奪われれば、ライダーへの変身という大きな優位性を喪失するわけで、これは明確な弱体化手法だ。それ以外に手法として考えられる・存在するのは仲間割れ、仲間の死亡とかそんな所だろうか。弱体化といっても、なにも戦闘力だけでは無いはずで、精神面だとか、経済面だとか、色々あるはずなんだよな。あとは、敵にも同じことが言える。

仮面ライダーWで言えば、バディ(相棒)物なのでコンビ解消の危機なんかのイベントはあった。一種の弱体化イベントである。ただこれは結局、単なる新フォームへの移行イベントで、井坂という超えられない強敵の出現に伴った強制上昇イベントとニコイチにされてしまったので、若干面白さがボケてしまっている気はする。個人的には、別でやれば良かったのにと思った。あと、例えばWでいうなら敵側の弱体化イベントとして、園崎家が経済破綻するだとか、井坂がWメモリー紛失してそのまま逮捕されるとか。こんなのがあってもいいのではないかとは思う。少なくともどうやって復活すんだ?と続きが気にはなる。

上記の波線グラフは、主人公視点を中心にストーリー構造を単純な図式化したものなんだけど、線は群像劇にすれば2本、3本と複線化していく訳だ。で、グラフは複雑化すればするほどストーリーは面白くなる。個々の線はそこまで波が少なくても、線の数を増やせば(群像劇化)それなりに全体像としては複雑化し、面白くなる。

そんな感じ。
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by trial-6 | 2010-05-24 03:40 | 雑記

平成ライダーシリーズのストーリー構造分析

何となく、平成ライダーシリーズを振り返ってストーリー構造を分析してみようと思う。

ストーリーの面白さには色々な要素があるが、今回は構造的な要素での部分について分析する。燃え要素だとか、恋愛要素だとかの感情的な所に訴えかける部分は、個人差が大きいのでスルーする。一般的に、続き物のストーリー構造には、区分として大きな構造と小さな構造の2つあると思う。大きな構造というのは、全体を通しての目的とか結末に繋がる物で、小さな構造は1話ごとのスタイルに当たる。名探偵コナンで言えば、大きな構造は黒の組織との対決と体を元に戻すこと。小さな構造は、毎回殺人事件に巻き込まれてそれを解決するというスタイルだろう。

ストーリーは長編になればなるほど、大きな構造と小さな構造は両方優れたものでなければいけないと感じる。大きな構造がしっかりしていないと、目的地が見えずイマイチ盛り上がりに欠けてしまう。各話で積み重ねた先にある物が見えにくいからだ。逆に目的地がしっかりしていれば、次どうなるんだ!?とか、こっからどう最終目的に向けて逆転していくんだとか、そうしたストーリーの牽引力へと繋がっていく。小さな構造は、テンポを作る上で重要になる。パターンを作ることで、ストーリーのテンポを良くする。小さな構造がしっかりとしていなければ、ストーリーはグダグダになる。ストーリーに熱中させない、肩の力を抜いて惰性で魅せる型のストーリーでは、小さな構造のみで十二分に機能するものもあるが、ここでは仮面ライダーにおけるストーリー構造の分析なのでスルーだ。

まずは、基礎中の基礎として初代仮面ライダーを考えてみる。大きな構造は、世界征服を企む悪の秘密結社の打倒であり、小さな構造は怪人たちの各テロ活動の阻止だろう。やってることは、毎回怪人が暴れてそれを潰して行く過程で、たまに秘密基地潰したり幹部倒したりで組織自体を壊滅させる感じ。主人公と敵の両方の行動に意外に矛盾は無い。世界征服の方法としては矛盾はあるが。主人公の目的は、ショッカーの打倒である。単純明快だが、だからこそ仮面ライダーとショッカーはひたすら対立しつづける。所謂イデア的な悪と正義の二項対立だからこそ成立しうる構造であるともいえる。

怪人が人を襲う、攫う。で、ヒーローである主人公が怪人を殺害。一件落着。この小さな構造のスタイルが、肝といえば肝だろう。怪人の打破の延長線上に敵組織の打破がある。ストーリー構造が単純な所は、各怪人のデザインなどキャラクターの個性の部分で引っ張っていく。完成された、王道的スタイルといえるだろう。

それでは、平成ライダーシリーズの分析に入っていく。分析にあたり、もう一度見直したりしている訳では無く、記憶を頼りに書いているのでかなり雑になっているが、まぁそのあたりは雰囲気ということで軽く流して欲しい。

続きを読む・・・・
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by trial-6 | 2010-05-23 18:02 | 雑記

最近好きな作品

・信長の野望・創造(ゲーム)
・SimCity(ゲーム)
・獣電戦隊キョウリュウジャー(特撮)
・仮面ライダー鎧武(特撮)
・マギ(漫画)
・ONEPIECE(漫画)
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