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漫画 『項羽と劉邦』 感想

項羽と劉邦全12巻漫画文庫 (潮漫画文庫)

横山 光輝 / 潮出版社

スコア:



項羽と劉邦の話は好きだったけど、漫画版は初めて読んだ。漫画版ということで各キャラがより明確にキャラ立ちしていて読んでいて面白かった。あと、中国の歴史物語には人生教訓的な話が多くてその辺も読み応えがある。

端的にまとめると、世紀末覇者ラオウみたいな一騎当千の猛将の項羽が、ワンマン過ぎて部下の話を聞かずに余裕ぶっこいていると、最終的には特に能力は無いものの素直で人の言うことを良く聞くので優秀な部下が集まった劉邦に負けてしまうという話。

劉邦にしてみても、素直で周囲の進言を良く聞くという美点を描きつつも、才能はあるのに評判が悪く名声も無い韓信を信用せずに血筋と肩書だけの屑を信頼したりと、素朴で素直である事のダークサイドもちゃんと描いていて良い。田舎者故というか、単に肩書に弱いだけじゃないのかコイツ?みたいな所があるんだよね。敵がなまじ自分が優秀なせいでワンマンで周囲の話を聞かない項羽だったせいで運良く優秀なブレーンが集まってきたことに救われているんだけど。

あと、大元帥の韓信のキャラが良い。地味にこいつのストーリーも主人公的な性質があるなと気付いた。人徳で仲間に助けられる凡人型主人公が劉邦なら、不遇な天才型主人公が韓信だ。漢VS楚という構図もあるので、項羽と劉邦という対比にはなってしまうんだけども案外劉邦と韓信という2人の主人公のドラマとして観ても面白いのかもなーと思った。二人共、ド底辺から乱世の時代に機を得て出世していったという点で共通してるしね。

対比という点では、韓信と項羽の対比も良い。韓信は国士無双の称号を持っているレベルで最強なんだけど、あくまで軍略家として最強。それに対して項羽は個人が一騎当千の怪物で、先陣きって無双して士気をあげるせいで戦闘では最強という感じ。まともに対決すると誰も勝てないので、韓信も必死で策略を巡らせる感じ。

項羽に関しては、トップが誰よりも優秀なワンマン経営の中小企業っぽさが凄いリアル。ボスが一番最強という構造は割と少年漫画の悪役的でもある。ワンマン経営の駄目なテンプレが詰まってる感じで教訓的なんだよね。

あと、全体を通じて組織論的なものもチラホラして良い。韓信の俺は兵士なら何十万でも指揮できる、劉邦はせいぜい数万しか指揮できないだろうけど王として将校を指揮できるっていう発言もそうだし。あと、役職に対する性格と資質が明確に出てて良いなと思ったり。人の話を聞く素直な性格をしていないと部下は集まらないし、王は務まらない。猜疑心が強くてある程度性格が悪くなければ将軍は務まらない。どれも良し悪しあるんだけど、性格による向き不向きみたいなのが結構描写されてて面白いんだよね。劉邦の場合、農民にも兵士にも将軍にも適正は無かったんだけど王の資質があった。項羽は、兵士としても将軍としても適正はあるけど、王の資質はなかった。韓信の場合は、役人もできるし将軍もできるけど、一般農民は無理だし、政治家にも向いてない。

劉邦が調子こいて韓信と張良の2大軍師の進言をスルーした途端に、二人共離れていってその結果、歴史的大敗北したりとか。話聞く気ねーなこいつと判断した時点でさっさと見切りをつけちゃうあたりもリアルで恐ろしい。真面目な家臣ほど、必死に訴え続けて無視された上に逆に処罰されたりするパターンが多いから実は正解なんだけど。その辺のキャラごとの立ち回りとかも面白い。賢い的はそういう性格的な弱点を上手く付いてくるんだよね。

シンプルだけど、端的で深い人間描写が多いのが漫画版の一番の特徴かな。
by Trial-6 | 2013-12-10 02:15 | 作品・感想

漫画 『死がふたりを分かつまで』 入門編

あまりにも王道で面白いのに、いまいち読んでいる人が少ない感じの『死がふたりを分かつまで』の紹介記事。

主人公の土方護は盲目の剣士で、犯罪被害者による自警団組織エレメンツ・ネットワークに雇われた実動員。オペレーターの井川と2人で、対都市犯罪チーム:ブレードを担当している。ある日、予知能力を持つ少女、遠山遥が土方護こそ自分を救う存在であると助けを求めて来たことから物語は始まる。

基本的には犯罪と戦う、ビジランテ物。ただし、アメコミヒーローによくいるような個人によるビジランテ活動では無く、世界的なネットワークを持った自警団組織なのが特徴。なのでその辺の強盗とかレイプ魔みたいな犯罪者も相手にするんだけど、軍事兵器を使うプロの暗殺者とか国際的なテロ組織とか警察では対処しようが無い凶悪な武装集団なんかとも戦うし、そもそも警察とかいない紛争地帯で臓器密売用に子供を攫う犯罪組織が雇った特殊部隊とも戦えば、ブラックマーケットを牛耳る軍事独裁国家とも対決する。とくにかく、敵の規模も大きいのだ。

ただ、やっぱり人数的にはエレメンツ・ネットワーク側の方が少ないので少数で多数の犯罪者に立ち向かう感じ。ネットワークの技術的・金銭的・情報的な支援を受けて、ハイテク兵器で武装したエキスパートである実動員たちが戦うのだ。要は、主人公たちは職業的なビジランテでもある。

ミュータントとかスーパーパワーを持った超人類は出てこないんだけど、変わりにハイテク兵器がいっぱい出てきて魅力的だ。例えば主人公の土方の場合は、超音波ソナー付きのサングラスで盲目をカバーしているし、何でも斬り裂く単分子ブレードの仕込杖を武器にしている。伊吹というキャラの場合は、全身防弾スールで壁を登ったりも出来る特殊バイクを武器に戦う。敵にしても、小型無人偵察機をファンネルみたいに使う奴とか、光学迷彩スーツ使う奴とか色々。

さらに兵器以上に、本人が強すぎるのは、たかしげ宙作品ならではって感じ。土方護の場合は、実践的な剣術を追求していって、国内のあらゆる古武術に手を出し、エレメンツネットワークに参加して銃火器の軍事訓練まで受けて、さらに日本刀を武器に紛争地帯で特殊部隊と交戦したり。ハイテク兵器無しでも糞強い。というか、やっぱりハイテク兵器も道具でしか無いので結構消耗品的だし、弱点とかもあるのよね。単分子ブレードは本体がカミソリ状で強度が無いので防御に使うと折れるし割とすぐに切れ味が悪くなる。超音波ソナーも、音波ジャミング装置だったり、ガラス窓と壁が区別出来なかったりとか。敵も色々と弱点を探ってくるわけだ。

あとは、この辺は作家性なんだろうけど軍人が普通に強いのが良い。結局の所、人数差には勝てないし(雑魚な暴力団程度なら何とかなるが、特殊部隊とかに囲まれるとどうしようも無い)、優れた策謀の前には無力だというリアリティがあるのも素敵だ。要はヒーローだからって無双は出来ない。こういう要素のおかげで、犯罪プランナーみたいな頭脳派の敵が普通に強くて魅力的になっている。技能とか武器の相性とかも結構重要なので、パワー押しというよりも作戦次第な所があってその辺も面白い。

また、この作品の魅力を語る上ではクロスオーバーについても触れないといけない。何年か前に、日本でも作家同士で協力してアメコミみたいに作品同士がクロスオーバーする世界観を作ろうという、ヒーロークロスライン(HXL)という企画があった。HXL企画自体は、途中で掲載誌が廃刊になったりして終わってしまったんだけど、この作品はHXL企画のリベンジ的に誕生した作品でもあり、たかしげ宙と七月鏡一の2人の原作者によるクロスオーバー世界を舞台にしている。

なので、殺し屋ジーザスや、護り屋イージス、アルクベインなどの他作品の主人公たちが登場する。元々タイトルの主役を張っていたキャラたちが登場して対決したりする構図は、HXL企画よりも本家アメコミに近くて面白い。誤解とか、意見の食い違いとか、敵の策略とかで主人公たちが対決するのだ。しかも、『死がふたりを分かつまで』の場合は当初からクロスオーバー的要素を組み込んでいるので、単に読み切りイベント的なクロスオーバーでは無く、キャラクターのオリジンレベルで組み込まれている。ただ、アメコミのクロスオーバーと違うのは、あくまでストーリーとしてはこの作品内で完結しているという点。元作品を読まないと分からないという事はない。このキャラの活躍をもっと見たければ、クロスオーバー元の漫画も読んでみようという感じ。親切設計だ。

後のキャラ的な要素については、適当にwikiとか読んでくれれば。とにかく登場キャラも多いんだ。→Wikipedia:『死がふたりを分かつまで』


大まかな流れはこんな感じ。合間合間に警察ともめたり、普通の犯罪者を狩ったりしている。

エクソリッド社篇(1~2)
遠山遥を狙う、胎児とか使った非合法な実験研究でバイオチップを開発していたエクソリッド社との対決。遠山遥の拉致を担当した子飼いのヤクザ組織である角鳳会はチーム:ブレイドによって襲撃される。エクソリッド社はその後、犯罪組織プランダーに狙われ壊滅。

プランダー篇(2~3)
ハイテク技術を狙う犯罪組織プランダーとの対決。対国際犯罪チーム:ザ・ウォールとの共闘でガルボア共和国外交官エジー・トゥルスが率いるプランダーは壊滅。エジー・トゥルスは片腕と片足を土方護に斬り落とされるが、かつて軍事訓練をした教え子である角鳳会の古村に保護される。

ファング篇(4~5)
エジー・トゥルスが土方護への復讐の為に雇った暗殺者ファングとの対決。

暴力団抗争篇(6~9)
エジー・トゥルスは、土方護に莫大な懸賞金をかけ世界中から殺し屋が集結する。エジー・トゥルスはさらに、師である犯罪プランナーのワイズマンを招聘する。また、角鳳会の若頭古村は、ワイズマンの協力を得て大規模な暴力団抗争を計画する。

ワイズマン篇(9~10)
エレメンツネットワークの存在に気付いたワイズマンが、土方護と対決。ワイズマンの策略で土方は敗北した上に、追い詰められ戦闘で敵を死傷させしてしまう。土方は敗北を受けて、一旦チーム:ブレイドを離脱する。チーム:ブレイドは土方の変わりにバイク乗りの伊吹が新たに編入されチーム:ブケファロスに。

ワイズマン・リベンジ篇(11)
エレメンツネットワークへの復帰の為、土方は古村率いる角鳳会と対決。再びワイズマンへ、挑戦する。台場巽と護り屋イージスが登場。ワイズマンとの対決に勝利した土方は秘密の計画の為に、密かにワイズマンと手を組む。

チェチェン篇(13)
過去編。世界中で臓器移植用に子供を攫って売買する巨大犯罪組織トランスプラントコネクションが登場。土方VS殺し屋ジーザスの初対決。

藍空学園篇(14~19)
藍空学園にて、遥を狙うジニー・トゥルス率いる漆黒部隊との対決。教師である殺し屋ジーザス、土方護、犯罪組織24(ジーザスの敵組織)、龍門幇(ジーザスの敵組織)が漆黒部隊を迎え撃つ。さらに、敵の奸計により土方VSジーザスVSイージスの三名が三つ巴の対決を行う。

ダンテ313篇(21)
トランスプラントコネクションの胎児製造プラント計画ダンテ313を巡って、土方はガルボア共和国の軍事独裁者ザジド・トゥルス大佐の暗殺を条件にジニー・トゥルスと密かに手を組む。土方は、正式にエレメンツネットワークを離脱。ワイズマン、ジニーらと共に暗殺作戦の為のチームを結成する。そして、土方捕縛のため遠山遥をリーダーにエレメンツネットワークは新たなチームを結成する。


クロスオーバー作品。

JESUS 砂塵航路(1) (ビッグコミックス)

藤原芳秀 / 小学館

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ALCBANE(1) (マガジンZコミックス)

衣谷 遊 / 講談社

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闇のイージス 1 (ヤングサンデーコミックス)

七月 鏡一 / 小学館

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by Trial-6 | 2013-10-02 11:29 | 雑記

漫画『死がふたりを分かつまで 21巻』 感想

死がふたりを分かつまで (21) (ヤングガンガンコミックス)

たかしげ 宙 / スクウェア・エニックス

スコア:



相変わらず、面白い。

21巻は、遂に源田刑事が殉職。ストーリー的に舞台がアフリカへ変わる流れだし、土方との過去話もケリついたし、退場というのは判る。今思うと、ここ2~3巻くらいは最期に向けての魅せ場の連続だった気もする。剣術スキルで強すぎたけど、あくまで生身の強さだったのが良いよね。流石に腹にショットガン食らって助からなかったけど、奇襲とはいえ一人で傭兵集団を制圧した最期の活躍は格好良かった。銃相手に一気に踏み込みつつ、特殊警棒での剣道で、銃口を弾いて接近する技とかの警察剣道っぽさは良い。

あくまで警官としての実践剣道を求めた源田と、剣を究極に追求して戦場まで行ってしまった土方との2人の対比は最期まで良かったわ。

後は、遂に土方と井口がエレメンツネットワークを離脱。目的の為に、犯罪者と手を汲んでチームを結成というのが良いよね。土方とワイズマンの共闘とか熱すぎる。漆黒部隊も今度は配下チームになったことを考えると頼もしい。

エレメンツネットワーク側も、チームリーダーが遥で、オペレーターをSPARCにという新チーム編成が熱すぎてヤバい。更に新メンバーも補充されるみたいだし。

土方、井口、遥のチーム:ブレードが解体されて入れ替わりのチームとしてチーム:アルクベインが登場したけど、舞台が日本からアフリカに移ることを考えると、アルクベインの活躍は見れないんだろうなぁ・・・。ぐぬぬ!

結構、キャラも増えてきたのでこういうチーム編成みたいなイベントが出てきて楽しい。超人的な技とか兵器を駆使する奴らがいっぱい出てきて若干のアメコミテイストがあるんだけども、ミリタリー系的なリアリティも維持しつつという世界観が相変わらず最高。ヒーロークロスラインではまだまだ活かしきれて無かったクロスオーバーシステムが120%活かされている感じ。これってやっぱり、漫画家じゃなくてライターというか、原作者同士が中心でやってるからこそ上手いバランスで成立出来てる気がするね。
by Trial-6 | 2013-10-01 16:50 | 作品・感想

漫画『マギ外伝:シンドバッドの冒険 1巻』 感想  

マギ シンドバッドの冒険 1 (裏少年サンデーコミックス)

小学館

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マギの外伝。七海の覇王ことシンドバッドのオリジンを描くストーリー。1巻は、アラジンみたいな感じのマギのユナンと出会ってダンジョン攻略に出かけてそこでドラコーンと出逢うという所まで。

シンドバッドの親父は漁師さん。徴兵されて兵士としては糞強かったんだけど、傷痍軍人になって退役している。誰よりも戦争の糞っぷり知っていて戦争には反対してるんだけど、戦争に強力しろや非国民め!とかいって戦争に行ってない村人に迫害されてしまうみたいな話。マギは割と王族目線な話だったけど、シンドバッドは今のところ民衆目線での話になっている。まぁ、最終的にはシンドリア王国を建国することを知ってるんだけど。

別に完璧じゃないんだけど、生き様が立派で主人公の人格に強烈に影響を与えた人物としての父親像が上手いなーって感じ。普通に死ぬし。少年漫画だと、これ系のカリスマ親父は完璧超人化してしまってバランスブレーカーになっちゃう事が多い気がするのでバランスとれてて良い。

ドラコーンがまだ人間だし、マギでは名将感あったのに、凄い偉そうで嫌味な糞ガキとして登場してて衝撃。
by Trial-6 | 2013-09-30 17:27 | 作品・感想

漫画『モンテ・クリスト 1巻』 感想

モンテ・クリスト 1 (ヤングジャンプコミックス)

熊谷 カズヒロ / 集英社

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熊谷カズヒロの新作。舞台は19世紀フランス。謎の秘密結社や政府の情報機関を巡る陰謀に巻き込まれたエドモン・ダンテスは罠に嵌められ、無実ながらに拷問を受け脱出不能のシャトー・ディフ監獄へと送られる。エドモン・ダンテスは監獄で出会った政治犯の老人から宝の地図を託される。その後、シャトー・ディフから脱獄したエドモン・ダンテスは財宝を発見し、さらにその島で謎のエイリアンに遭遇。超人的パワーを得る。巨万の富と、超人的パワーを手に入れたエドモン・ダンテスはモンテ・クリスト伯と名前を変え、自分を罠に嵌めた男たちへ復讐を誓う。

ストーリーのベースはタイトルの通り、モンテ・クリスト伯(巌窟王)。最高に格好良い復讐譚の名作だ。この時点で面白くないワケがない。そこに、いつもの熊谷カズヒロ的な革命結社とか諜報機関とか、蒸気コンピューター的なスチームパンクとか、拷問とか、超人化とか、格闘とか、そういうのをぶち込んだ感じの作品。つまりは、最高。

主人公のオッド・ジョブみたいな凶器入りの帽子攻撃が格好良い。

熊谷カズヒロのファンとしては、何とか打ち切られずに完走してくれ・・・!と祈るばかり。みんな買うべし。オススメ。
by Trial-6 | 2013-09-23 16:31 | 作品・感想

漫画『マギ 18巻』 感想

マギ 18 (少年サンデーコミックス)

大高 忍 / 小学館

スコア:



レーム帝国軍によるマグノシュタット侵略戦争篇。

若干、あれ?と思ったのは、モガメット学長が急に謎のノブレス・オブリージュ精神を発揮して人間であろうと我が国民はマゴイ(魔法使い)が全力で守る!それが優越種たるマゴイの責任でもあるのだと格好良い事を言っていた点。前の巻だと心底差別して家畜扱いしていたような・・・???。

金・地位・能力を持てる者がその社会的責任を果たそうとするノブレス・オブリージュ精神と、差別思想的上下関係は相反する概念だと思うんだが。素で一緒くたにされてるのか、敢えて国家としての欺瞞として人心掌握の為にそう言わせているだけなのか。

とりあえず、国家としてのマグノシュタットは、超人(魔法使い)によるパーフェクトな人間管理国家だ。これは、アメコミだと『キングダムカム』とか『スーパーマン:レッドサン』に出てきた様な超人が犯罪を取り締まるだけでは飽きたらず、未熟な人類を総合的に管理する方向に突き進んでしまった系ディストピアに似ている。割とスーパーマンとかがこれ系でよく揶揄されているイメージ。

一方、レーム帝国は個人主義礼賛国家というか放任主義的というか自由競争社会というか。能力さえあれば奴隷でも成り上がれる感じ。国家元首はマギのシェヘラザードだけど、魔法使いとしての過度な干渉を意図的に控えていて、そのお陰で、科学も発展していて火薬へ兵器や気球なんかも発明している。でも、奴隷制とか、剣闘士とか、野蛮な部分もそのまま残っている。

マグノシュタットは徹底した管理社会で奴隷制は無いけど、最下層民は魔力を血税に吸われている代わりに働かなくても最低限の衣食住は保証されている(というか、働く権利すら無いという感じだが)。しかも完全なカースト制度で、人間である限り最下層民は脱出不能。居住空間まで区別されている。

レームとマグノシュタットは、分かりやすい対極的な構図の国家だ。


どうでもいいけど、レーム帝国のファナリス軍団が強すぎる。一種のパワー系超人軍団。というか、完全にパワーのみで準備された魔法使いの攻撃に拮抗していて魔法使いはもうちょい頑張れよって感じ。むしろ詠唱時間とか魔力切れとか考えるとファナリスの方が強いんじゃないのか。そして、アラジンは成長したアリババ君と再開。アリババ君の修行編は見れるのか!それが問題だわ。

あと回想シーンのみで出てきたレームの初代王とその仲間たちも良いキャラしてそうで番外編読みたいよぅ。


ついにアラジンの謎の記憶の正体が判明。超古代文明っぽい感じだった、ソロモンの王国の話はまさかのアナザーアース設定と判明。だったら、あのアトランティス文明の末裔みたいな未開人文明はなんだったんだよとか思っちゃうけど。暗黒点の設定は、物語を畳む為の嫌なデウス・エクス・マキナ感しかないので不安だわ。
by Trial-6 | 2013-09-23 00:20 | 作品・感想

創作漫画コーナー

暇つぶしに漫画を描いてみた。雑に描く分には、やはりデジタルの方が紙に描くより楽だ。

偶に下らない漫画を適当に描きたくなるね。都度、追加していきます。

漫画『#1 暴力のV』

漫画『#2 復讐のV』

漫画『#3 悪党のV』

漫画『#4 虚無のV』

漫画『#5 呪術のV』

漫画『#6 自警団のV』

漫画『#7 蛮族のV』

漫画『#8 消失のV』

漫画『#9 美徳のV』
by Trial-6 | 2013-09-12 23:50 | 雑記

マギ17巻 マグノシュタット篇

マギ 17 (少年サンデーコミックス)

大高 忍 / 小学館

スコア:



マギの新刊が出たぞー!!ということで、マグナシュタット篇の感想を少し。

マグノシュタット学院のモガメット学長が熱すぎる!!初出時は、マグノシュタット学院のクーデターでムスタシム王国が乗っ取られ、一族郎党皆殺しにされたという被害者側の視点から語られたので印象は悪かった。人間を差別する国。異常に発達した謎の魔術技術で支えられた怪しい国家。イメージとしては、ナチスドイツ的なアバターかなーと予想していた。学長の見た目も、邪悪なダンブルドア校長って感じだし・・・。
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ところが、どっこい。17巻で語られる学長の姿は、凄い優しくて理想に燃える熱い漢なんだよね。ただ、人間のことは差別とかいうレベルでは無く完全に牛馬犬猫レベルの下等生物と認識しているという・・・。

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学長に助け求める魔術師に対しては、命がけで救いの手を差し伸べる。超大国の脅しにも屈指ないのだ。という熱いシーン。

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覇道を突き進む超大国に挟まれて絶望的な状況にもありながら、属国になれというレーム帝国の提案をはねのけて開戦を決意するモガメット学長。世界中のマゴイ(魔術師)の未来の為にも、マゴイによるマゴイの国家は潰してはいけないのである。引けない戦いがある・・・スリーハンドレッドみたいで燃える展開に。


17巻は、マグノシュタットで一部の人間が完全に魔力を抽出する為のインフラと化し、最低限の衣食住が保証された環境で家畜の様に扱われている様子を観てこの国家の在り方に疑問を持った主人公達に対して、何故にマゴイが人間を支配しないといけないのかを演説する所から始まるんだけどこれが異常に説得力があって凄いんだよな。曰く、人間が最上とするのは支配欲。マゴイが最上とするのは知識欲。故に人間は戦争ばかりしてきたし、マゴイはどんだけ優れていてもこれまで王の補佐はしても王にはならなかった。そして、マゴイはその能力を人間の支配欲(権力)の為に利用され搾取され続けてきたと。だからこそ只々、知識を求め技術の向上によるより良い生活を求めるマゴイが人間を支配しなければいけない。誰かが立ち上がらないと、世界中のマゴイはこの先も権力に利用され搾取され続けるだけであると。この演説を受けて、社会に出たことが無いアラジン意外のマゴイの主人公達は、割と一理あるんじゃないかと理解を示し始める。

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まさにナチスのヒトラーだと思っていたら、マグニートでしたというコペルニクス的展開(表裏一体というツッコミはさておき)。ちなみにマグニートは、ナチのホロコーストを体験したユダヤ人で、その後ミュータントであることでも人種差別を受けて、人類に対して戦いを挑むXーMENの敵キャラ。ただ、悪人というよりもミュータントの為にという側面が大きいので見方になったり、ミュータントの国家を作ったりというキャラです。

モガメット学長の場合、もちろん過去にひどい目にあってきて人間嫌いなんだけど、特に人間を滅ぼしてやれとか、迫害してやれという感じでも無いのがまた怖い所で、あくまで理性的に人間を下等生物と認識しているので始末が悪いんだよね。そして、マグノシュタットの家畜人間達も、昔の王政の元で下層民としてひどい環境で暮らしていたよりは働きもせず衣食住が確保されて魔力を抽出されるだけという家畜な現状に満足しているという状況(ちなみに医者とかの高等な技術職人とかは家畜じゃなしに普通に市民として生活している)。

モガメット学長は、マゴイの立場から見ると完全に理想的な指導者なんだよね。理性的で博愛主義で、信念がある人物。ただ、人間に対しては一切の寛容の精神を持たないけど。マギに出てくる指導者ってみんな、シンドバット王を始めとして格好良い理想的な一面と同時にダークサイドをきちんと兼ね備えていてその辺が魅力的なんだよね。対立する勢力のどちらか一方が単に悪人という安直な感じにしていないのが良い。あくまで立場の違いなんだよね。

そして、ここからマグノシュタット国はレーム帝国と戦争になるんだけど、現状はアリババ君はレーム帝国に所属。アラジンはマグノシュタット所属で、完全に敵味方に分かれてしまった。ここからどう展開していくのか相変わらず期待大。私、気になります!
by trial-6 | 2013-05-25 19:55 | 雑記

漫画『あやかし古書庫と少女の魅宝』 感想

水木しげる風パロみたいなのをWEB漫画で描いてた人の単行本。

内容は、水木しげる風のどことなくFateっぽい能力者バトル物。水木しげるも、能力者バトル物も好きなので買った。絵柄だけじゃなくて、水木しげる風のどことなくのんびりした感じが出てて良かった。このテンポが良いんだよね。こういうジャンル押しな企画物は安定感があって好きだなぁ。

あやかし古書庫と少女の魅宝 (1) (REXコミックス)

ドリヤス 工場 / 一迅社


あやかし古書庫と少女の魅宝2 (REXコミックス)

ドリヤス工場 / 一迅社


by Trial-6 | 2013-05-16 22:51 | 作品・感想

漫画『鉄人28号』 感想

全体的に、凄い展開が早くてストーリーの密度が半端ない。展開が早い割に、ストーリー自体は結構本格的というか、ディティールに拘る所は拘っていて特に雑な感じもしないんだよね。

改めて読みなおしてみて気になったのは、主要人物にしか名前が無くて、敵とか、敵のロボットにすら殆ど名称が無い点。確かに、謎の犯罪組織とかなので個々の名前知っているのも変なんだけど、味気ない感じはする。

後、組織Aと戦ってる途中に新組織Bが登場みたいな形で、どんどん話が展開していくので明確な話の区切れ目が無いという点も今じゃ無いなーという感じ。


下記、まとめ切れてないけど1,2巻のあらすじ。

巨大ロボット兵器“鉄人”の開発プロジェクトは、試作体28号にてようやく完成を目前とするが戦況の悪化と共に凍結されてしまい、開発に従事していた研究者達は特攻兵器の開発の為に軍の秘密研究所へと送られる。その後、秘密研究所はアメリカ軍の爆撃に遭い関係者は全滅してしまう。

しかし、生き残った研究者である怪人X(名前が無いので仮名)は、その後、密かに完成間近であった鉄人28号の開発を勧め、その開発資金を集めのために試作体である27号までのロボットを使って強盗事件を繰り返す。

強盗に入った敷島邸で運悪くこのロボット強盗に鉢合わせしてしまった村雨兄弟率いるギャング団は、交戦しロボットに仲間を殺害されてしまう。村雨兄弟は怪人Xに復讐するため、警察に追われながらも独自にXのアジトを探る。同じく、敷島邸でロボット強盗に鉢合わせした少年探偵金田正太郎もこの怪人Xと謎のロボット軍団について捜査しはじめるのであった。

復讐の為に、なんとか正太郎君の頭脳を利用したい村雨兄弟は無理やり正太郎に共同戦線を強いるが、犯罪者に協力しないと突っぱねられ逆に逮捕されてしまうも、その後刑務所から脱獄する。

そんな所に新たに登場するのが鉄人を狙う国際的な密輸組織のPX団。PX団、警察、村雨ファミリーが三つ巴になりながら怪人Xのアジトを発見し、突入する。

アジト襲撃の混乱の中、開発中の鉄人28号が暴走しながら起動。止めに入った鉄人27号も破壊し、アジトを崩壊さる。暴走の混乱に乗じて、怪人XとPX団は逃走。以降、利害が一致したのか行動を共にするようになる。鉄人28号は、その後深い崖に転落し、停止する。

その後、停止した鉄人28号は、警察の監視下にあったが突如起動。警官を殺害し、ダムを破壊し、街を破壊し、出動した軍隊をも蹴散らしてしまう。怪人Xが鉄人28号のコントローラーを開発した為、再起動したのであった。正太郎くんの活躍で、コントローラーは破壊され鉄人28号は停止するが、怪人XとPX団は逃亡してしまう。

鉄人28号は回収されるが、あらゆる所に内通者を持つPX団によって再び鉄人は奪われてしまう。そんな中、さらに新たに鉄人を狙う敵組織としてS国(ソ連?)が登場する。PX団のアジトであった潜水艦は、S国の潜水艦に襲撃される。鉄人によってS国の潜水艦を破壊したものの、海軍の攻撃でPX団の潜水艦は大破。PX団は、鉄人を持って逃亡を続けるも正太郎と警察の追跡に追い詰められはじめる。

そしてPX団は潜伏先で警察と村雨ファミリーに襲撃される。銃撃戦の中、村雨兄にコントローラーを奪われ、さらに車ごとの神風特攻で鉄人が海に転落してしまい、鉄人を失ったPX団は命からがら逃亡。PX団の日本支部に助けを求めるが、秘密主義のPX団の掟で暗殺されてしまう。

海に転落した鉄人28号の回収作業中に鉄人を狙う怪ロボットが出現するも、鉄人によって撃退され逃亡する。

PX団日本支部を一掃する為に、本気を出し始めた警察は、次々とPX団のアジトを壊滅させてゆく。さらに、海外から強力な助っ人として名探偵クロロホルムを招聘。クロロホルムと正太郎君の協力のもとついに、PX団支部長も逮捕される。しかし、逮捕を妨害するかのように再び怪ロボットが出現。混乱に乗じて、支部長は逃亡する。怪ロボットは鉄人28号によって破壊され、内部にS国製の部品が使われていることがその後判明する。

支部長は、戦闘機で日本からの逃亡を図るも謎の戦闘機に妨害され撃墜され、海上に墜落。サメに喰い殺される。怪ロボットの部品が回収された施設は、謎の組織に襲撃され爆破される。こうしてS国による工作が本格化した所で、3巻へ続く。
by Trial-6 | 2013-05-07 01:36 | 作品・感想

最近好きな作品

・信長の野望・創造(ゲーム)
・SimCity(ゲーム)
・獣電戦隊キョウリュウジャー(特撮)
・仮面ライダー鎧武(特撮)
・マギ(漫画)
・ONEPIECE(漫画)
・シグマフォース(小説)

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